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コンテンツビジネスのデザイン森 祐治(株式会社電通コンサルティング)

 本稿は、エンタテインメントビジネスを志向する人のために用意された。特にプロデューサーとして新たなコンテンツ、あるいはメディアの開発を志す方にとって、入門編として、その将来の活動領域を全体感を持って眺望することを意図した。そのため、専門性の高い財務、会計、契約・知的財産などの法務の詳細については記述しておらず、各分野のテキストを参照することが望ましい。また、その内容は、2011年3月現在の状況を前提としており、汎用性・恒常性の高いビジネスモデルは別にして、個別の事象につては適宜アップデートが必要であることをご理解いただきたい。コンテンツビジネス、あるいはメディアビジネスは、そのプロジェクトがオーソドックスなものであっても、常に時代の最先端に位置し続けなければならないという運命を考慮すれば、著者の逃げ口上ではないことはご理解いただけるであろう。

目次

1. はじめに
2. コンテンツビジネスのスケール
 2-1. コンテンツビジネスの単位
  (1) コンテンツは入れ子構造
  (2) 複雑な知的財産権処理が障壁
  (3) スケールや収支の捉え方は立場次第
 2-2. コンテンツビジネスの広がり
  (1) 基本はコンテンツそのもの
  (2) コンテンツを起点とした商品・サービス
 2-3. 技術など制約要件
  (1) 希少性こそが価値の時代
  (2) 技術革新が市場を広げた
  (3) 情報としての流通が危機を生む
3. コンテンツビジネスの構造
 3-1. マーケット
  (1) ターゲットセグメント
  (2) メディアとビジネスモデル
  (3) 消失する国境の概念
 3-2. デザイン
  (1) デリバリーの時系列構成による分類
  (2) 同時多展開型
 3-3. ディール
  (1) 契約形態
 3-4. 資金調達
  (1) ファイナンスの構造
  (2) プリセール
  (3) 投資
  (4) 融資
  (5) 助成など公的資金援助
 3-5. 会計と分配
  (1) 会計処理は魔法
  (2) 会計処理と分配の区分
4. コンテンツビジネスのケースモデル
 4-1. ハリウッド映画
  (1) ウインドウモデル
  (2) マルチシューティングシステム
  (3) オンラインゲーム
  (4) 漫画原作アニメ(製作委員会方式)
5. 最後に

基本情報

ページ数
40ページ
出版社
経済産業省
言語
日本語
発行年
2011年