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[プログラム] Producers Program|UCLA School of Theater, Film and Television

基本情報

所在地 アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス
URL http://www.tft.ucla.edu/programs/film-tv-digital-media -department/graduate-degrees/producers-program-m-f-a/
修業期間 2年
定員 約15名
出願締切 11月1日
結果発表 3月下旬
出願に
必要な書類
  • 成績証明書(GPA3.0以上)
  • TOEFLスコア
  • 推薦状(3通)
  • 履歴書
  • ステートメントオブパーパス
  • トリートメント2本
※面接は招待制
出願費用 100ドル
授業料および
諸経費の目安
概算 約6万USD
※2年目は州在住者扱いになるという前提

ハリウッドの中心に位置するトップクラスの美術学修士課程

 Producers Programは、エンタテインメント業界でクリエイティブ・プロデューサーやエグゼクティブとしてのキャリアを目指す創造性豊かな人々のための、2年制の美術学修士課程である。1984年に設立され、クリエイティブ・プロデューシング分野の大学院として、アメリカでもトップクラスに位置している。

 ハリウッドの中心地にキャンパスを持ち、大手スタジオやネットワーク局の社長、アカデミー賞やエミー賞を受賞したプロデューサー、トップクラスのエンタテインメント法律家やエージェント、国際的に著名な学者など、世界レベルの教員を擁している。学生はそれぞれの分野の最高の教員、最先端に位置する教員から学ぶことができるのである。

 エンタテインメントの核となるのは物語性だ。よいストーリーをいかにして語るか、どうやってオーディエンスの心をつかむかということは、それが映画であれテレビであれ、インターネットやモバイルやビデオゲームやスポーツ・エンタテインメントであれ、プロデューサーにとっては必須のスキルである。そのためProducers Programのカリキュラムは、すべて「開発」と「戦略」という2本の柱を持っている。

2年間の充実したプログラム

 Producers Programの1年次のカリキュラムは、主に長編映画の開発、テレビ番組の開発、オンラインのデジタルコンテンツの開発、製作のプランニング、そしてプロデューシングの技法のカテゴリーに大きく分けられ、それぞれのカテゴリーについて卒業後につながる基本的なスキルを身につけることを目標としている。実際の製作よりも、企画開発に重点が置かれたカリキュラムであると言えるが、1年次のカリキュラムのメインとなる必修科目では、スタジオのCreative Executive、テレビのShowrunnerだけでなく、インデペンデント映画やウェブコンテンツのプロデューサー、そしてラインプロデューサーなど、映像コンテンツをプロデュースするあらゆるキャリアパスに対応できるような授業を、幅広く提供している。また、授業の中では各講師やゲストが手がけた作品の製作経験についての話もあり、そのときに劇場で公開されている作品が話題になる事も多い。

 長編映画、コメディ・ドラマなどのテレビ番組、そしてデジタルコンテンツの企画開発の授業、および「プロデューシングの技法とビジネス入門」では、魅力的でオーディエンスの心をつかむストーリーの開発に力を注ぐと同時に、卒業後にプロデューサーとして仕事をする際に必須となるピッチのスキルを磨く事に相当の時間が割かれ、自らの作品を効果的に伝え、売り込むための技術を学ぶ。プログラムが始まってすぐの時点で、製作したいと考えているオリジナルのアイディアを持ち込み、開発し、プレゼンしていくことが求められるため、普段から多くのアイディアを持ち、自主的に開発していく事が望ましい。また、脚本家や監督など、多くの人と関わるプロデューサーに欠かせないもう一つのスキルである、効果的なフィードバックの出し方について、授業のディスカッションを通して、講師からだけでなく、周りのクラスメートからも学んでいく。

 なお、2年次で本格的に取り組む卒業製作は、1年次から始まっていると言ってよい。学生は冬セメスターの時点で、その後1年間に渡って取り組むことになる脚本やコンセプトを探し始めることが推奨され、春セメスターに行うプロジェクトの選定に備える。

 2年生になると、1年次に得た知識を活かして「研究開発1~3」での具体的なプロジェクトに取り組む。1年次の終わりに脚本のオプションを行った学生は企画をさらに推し進め、現在の市場を鑑みて現実味のあるファイナンス戦略を立てる。「研究開発」シリーズはProducers Programの2年生限定のコースで、「プロデューシングの技法とビジネス入門」の内容を引き継ぐ形となっている。「研究開発」では卒業製作のワークショップを行い、クラスメイトや指導教員、そして業界から頻繁に招かれるゲストと作業に取り組む。"現実世界"のフィードバックが得られることで、学生は現在のマーケットを踏まえて戦略を練ることが可能となる。

 学生はこのほかにもベテランのプロデューサーが教える上級プロデューシングコースを受講し、教員個人の映画製作・テレビ製作経験を下敷きとしたケーススタディを行う。また、映画・テレビ・デジタルメディア学部が提供する他分野のコースを選択科目として受講することも可能である。脚本執筆、監督、アニメーション、デジタルメディアなどのコースも受けられることから、メディア製作プロセス全体に対する視野が広がり、理解が深まっていく。また、1年目に取らなかったコースの履修も勧められている。

 なお、1年目の授業は日中だが、2年目は原則として夜に行われ、日中にはインターンシップで経験を積むことが推奨される。

卒業製作は二部構成

 卒業製作はPrimary ThesisとSecondary Thesisと呼ばれる二つの部分から構成されている。Primary Thesisは長編映画もしくはテレビ番組の企画開発、およびそのビジネス戦略と計画の作成で、Secondary Thesisは短編映画などをプロデュースし、完成させる。

 Primary Thesisでは、劇場用長編作品の場合はオプション済みの脚本を用意し、脚本家と綿密なコミュニケーションを取りながらクリエイティブ面を磨き、魅力的なコンテンツに仕上げる一方、テレビ番組を選択した場合、1年次が終了した後の夏休み中に、約60ページのパイロット版の脚本を執筆、完成させ、2年次からはそれをもとに開発を行う。いずれもスタジオやネットワークのブランド戦略、およびタレントの起用などさまざまな側面からファイナンスや配給の計画を立てていく。作品の選定に関しては1年次の冬セメスターから自分が興味ある企画を集め始めることが推奨され、次の春セメスター期が始まる時点で、業界のプロフェッショナルであるパネルからのアドバイスを得て、候補となる作品の選定に取りかかる。

 Secondary Thesisではプロデューサーとして、クリエイティブ面、およびロケーションの許可取得や予算組み、その他契約などを行い、作品を完成させることが求められる。脚本は自らが書く必要はなく、Production/Directing Programの学生の上級製作コースの作品にプロデューサーとして参加し、これをSecondary Thesisとするケースも多い。

起業家精神を有する学生が集結

 フルタイムのProducers Programは入学時期が秋セメスターのみとなり、願書の提出は入学の1年前に締め切りとなる。合格率は毎年10%を切っており、競争率は高い。Producers Programでは学生に、プロデューシングというキャリアへのコミットメント、プログラムで求められるストーリーテリングのセンスと一定レベルの創造性、そして、自分で設定した目標を達成できる「セルフ・スターター」であることを求めている。

 入学する学生は、世界の映画製作コミュニティにおける文化的多様性を反映しており、多くの女性、マイノリティ、留学生が含まれる。すでにスタジオや代理店、製作会社などでインターンシップを経験していたり、素材のオプションや脚本家との作業を行っていたり、何本かのシーンや低予算映画をプロデュースしていたり、開発、マーケティング、俳優マネジメント、法律、プロダクション・マネジメントなどエンタテインメント業界の仕事をある程度経験していたりする学生も多い。

 ほとんどの学生は、現役のプロから映画・テレビ産業のあらゆる面を包括的に学び、その原則を自分のプロジェクトに活かそうという考えを持って入学する。UCLAのProducers Programのゴールは、インディペンデント・プロデューサーとスタジオやネットワーク局のエグゼクティブの両方を育てることにある。これには、学生に別のキャリアを歩ませることで、"売り手"となった若きプロデューサーが"買い手"側で働く同窓生とすぐに話をつけられるようになる、というメリットがある。

入学申請時に必要な提出物

 入学申請の際には、最低3.0のGPA と学士の資格(成績証明書)が必要だ。さらに補足提出物として、志望動機書、推薦状3通、履歴書、そしてクリエイティブ・プロジェクトを達成するに足る能力を持つことを証明するポートフォリオがある。ポートフォリオには、入学可能になった場合に企画している長編映画、あるいはテレビのプロジェクトでトリートメント2本(シングルスペースで最長でも2、3ページ)を含めなければならない。また、ジャンルやサイズ、領域なども書いておく必要がある。ポートフォリオには、長編映画の脚本、完成映画、あるいはテレビプロジェクトに関連したパブリシティを含めることも可能だ。ただし、脚本やDVDなどを送ってはならない。なお、返却される場合のために、自分の住所を明記して切手を貼った封筒を同封しておく。

学年末の一大イベントをプロデュース

 学生は、Producers Programが主催者となって年に一度、6月に行なう「プロデューサーズ・マーケットプレイス」をプロデュースする。これは学年末を飾る人気イベントであり、卒業を控えた2年生から選ばれた3、4名が、それぞれの劇場用映画企画を業界トップクラスの審査員にアピールする。ファイナリストは300名以上のオーディエンスがいる前で登壇し、5分のコンセプト・ピッチで自分の企画を売り込み、その後各自の企画をどのように実現するかについて、審査員から次々に投げかけられる質問に答えていく。

 ジャッジは最も期待できる提案を選定し、当該プロデューサーに審査員賞と卒業生であるプロデューサー、Dan Angel(1990年卒)から賞金が手渡される。オーディエンスも気に入ったピッチに投票し、勝者には観客賞と賞金が贈られる。

 この日には、キャリアを通じて、映画芸術および映画ビジネスのあらゆる面で卓越したビジョンを体現しているプロデューサー、映画産業に消えることのない功績を残したプロデューサーを顕彰する、ビジョン・アワードも贈呈される。ビジョン・アワードは全米製作者組合とTFTとの共同贈呈となる。

 過去の受賞者にはMark Gordon、Tom CruiseとPaula Wagner、Mike Medavoy、Cathy Schulman、Albert BergerとRon Yerxa、Steven Golin、Bruce CohenとDan Jinks、Hawk Koch、Lawrence Bender、Gale Anne Hurdなどがいる。

拡大し続ける卒業生のネットワーク

 Producers Programの卒業生は、エンタテインメント業界のさまざまなレベルで活躍しており、スタジオ経営やインデペンデントのプロデューサー、ブロードウェイ、オンラインコンテンツなど、あらゆる場所でその名前を見かける事ができるが、スタジオや製作会社のクリエイティブエグゼクティブとしてのキャリアを積む事が多く、卒業後はスタジオやエージェンシーでアシスタントとして働き始める事が多い。場合によってはすぐにエグゼクティブとして働き始めたり、アシスタントから1、2年のうちに昇格することもある。

 別のケースとしては、卒業後すぐに低予算の長編映画をプロデュースし、サンダンス映画祭などの有名な映画祭で注目を浴びたり、配給先を得るなどして成功を収め、インデペンデントのプロデューサーとしてのキャリアを歩み始めるものもいる。また、最近はYouTubeなどのオンラインプラットフォームに多くのチャンネルをもつMCN(Mullti-channel Network)などでウェブコンテンツの開発に携わる卒業生も増えている。

 留学生の多くは卒業後もOPTを利用し、製作会社やスタジオからのスポンサーシップを獲得して就労ビザを得るために就職活動を行うケースが多い。特にロサンゼルスには世界各地域の製作会社のオフィスがあったり、特定の地域のオーディエンスにターゲットを絞ったコンテンツを製作する製作会社もあるので、そういった会社においては、アメリカ以外の市場についても通じている留学生の存在意義は高いと言える。しかしアメリカで就労ビザを取得する難しさから、最終的には国に戻るというケースも多い。

 1984年にプログラムが設立されて以来、Producers Program卒業生のネットワークは世界各地に広がっており、ゲストスピーカーとして授業に顔を出したり、学生のメンターとして、学生が業界に入る手助けをしている。HuluのOriginal Programming部門を率いるBeatrice Springbornや、『最後の恋に勝つルール』をプロデュースしたKevin Messick、Sony Pictures Digital Productionsの上級副社長をつとめるEmmanuelle Borde、Fox Animation Studios社長のVanessa Morrison、Summit Entertainmentの製作・開発担当上席副社長のJeyun Choiなど、多数が業界で活躍している。より最近の卒業生との関係においては、学生はProducers Programの入学が決まった時点で、1学年上、および2学年上の学生が1人ずつメンターとなり、クラスやプログラムの質問などを相談できる相手となってくれるが、9月の入学時には2学年上のメンターはすでに卒業しているため、就職活動も含めたキャリア関係の相談をすることもできるだろう。教授の家でのパーティーなどでも、しばしば卒業生と顔を合わせ、卒業後のキャリアなどの話を聞くチャンスがある。

在学中のプロデューシング経験について

 Producers Programの授業は、クリエイティブ面の開発やビジネス戦略の授業が中心で、製作の授業はあまり多くないため、プロデューシングの経験は多くが授業外での製作となる。授業の課題も多い中、さらにプロデューシングをこなすのは決して楽とは言えないが、プログラム外のフィルムメーカー達との信頼関係や製作での苦労は、何にも代え難い経験となる。

 早ければ1年次の最初のセメスターから、2年生の卒業製作にプロデューサーのアシスタントやCo-producerとして参加するように依頼されることもある。また1年次の冬セメスターになると、Production/Directingコースの1年生が、彼らの短編映画に参加するプロデューサーを探すのに加え、それ以外にも卒業制作や上級製作コースなどのため、常に誰かがプロデューサーを必要としていると言ってもよく、意志があれば多くのUCLAの作品にプロデューサーとして関わる事ができる。プロデューサー募集についての情報は、Facebookやフィルムスクール内のメーリングリストで随時入ってくるが、中にはUCLAの外の製作の情報も含まれている。他フィルムスクールにつながりがある場合は、他校の製作や撮影に関わる事もしばしばある。また、卒業製作の一つに、作品の製作経験が含まれているが、これは上記のProduction/Directingコースの学生の作品にプロデューサーとして参加するケースが多い。もちろん自分のアイディアを開発し、脚本家や監督を始めとしたクルーを集めて製作することも可能であるが、この場合の製作資金は自分で集めることになる。

 数は多い訳ではないが、クラス内で開発したコンテンツが、プロフェッショナルを招いた期末のピッチなどで彼らの目に止まり、在学中に製作や開発のプロセスに関わることができる可能性もあり、これは1年次からそういった機会を得る可能性もある。

インターンシップ経験について

 Producers Programの学生達は、在学中にインターンシップを行う事が卒業要件として定められており、インターンシップによって8単位を取得する必要がある。1セメスター間10週間のインターンシップは、勤務時間数によって与えられる単位が変わる。140時間こなす場合は4単位となるため、2セメスター間のインターンシップが必要となり、200時間以上をこなし8単位を一度に取得できる場合は、1セメスターのインターンシップのみで要件をクリアできる。ただし、より多くのインターンの経験を積むということは、より多くのネットワークができるということでもある。学校とは違った環境での経験を積むため、それ以上の期間に渡ってインターンシップをする学生もいる。

 学生達はスタジオや製作会社、配給会社、およびエージェンシーでインターンシップをする事が多く、学生は、基本的には自分で各会社のウェブサイトや、大学のキャリアセンターのウェブサイトなどから求人情報を探し、応募する。一方、企業を招いての説明会やキャリアイベントは頻繁に行なわれており、そのようなイベントの中でもほぼ必ずインターンシップの情報が紹介される。イベントの開催情報はメールなどで広く周知される。特に、メジャースタジオや大手エージェンシーは高い頻度でUCLAを訪れ、インターンシップの機会について説明会を行っている。

 インターンシップにおいて、Producers Programの多くの学生が経験するポジションの一つが、Development Internと呼ばれているもので、毎日各製作会社に届けられる数多くの脚本を読み、ストーリーをまとめた上で、それらを分析して評価を加えたカバレッジを書くことがメインの職務である。このポジションは、脚本を読み、そしてその評価を書いてまとめる能力が求められることから、応募の段階でカバレッジのサンプルの提出を求められる事ことも多い。また、上記の仕事の他にも、時期によってはカンヌ、ベルリン、ヴェネツィアなどの国際映画祭に向けてプレスキットの準備をしたり、権利関係の契約書類の準備、あるいはマーケティングなどに関わることもある一方、コピー取りなどの仕事もないわけではない。

 さまざまな理由で、留学中にインターンシップをする重要性は高い。まず、授業中に得た知識や、学校でエクササイズを通じて養ったスキルを、実際の仕事で使えるものとすることができる。例えば、Development Internのポジションにおいては、数多くの脚本を読み、そのカバレッジを書くことで、プロのレベルでの分析能力がつく。また、インターンシップ中の仕事ぶりが卒業後のフルタイムの内定や、その後の仕事の機会に直結している場合も多い。それだけでなく、インターンシップ後にも、インターンシップ中の上司などから、自分のキャリアの必要に応じて、別の人の紹介をしてもらうといった機会も多く、そこから新しい仕事につながるケースも少なからずある。そのため、インターンシップの機会を通じて、数多くのプロフェッショナルと出会っておき、ネットワークを作る事は非常に重要である。インターンシップ中は業界の情報が必然的に多く入ってくるため、授業においてはニュースなどからしか得る事のできなかった情報が、実際に自分の仕事に関わる話として、これまでと違った角度から見る事ができるようになる。

 また、縦のつながりだけでなく、共にインターンシップをしている他の学生とのつながりも重要である。卒業後にフィルムメーカーとして歩み始めた時、お互いの仕事ぶりを理解した関係は非常に強く、同じゴールを目指す者同士、卒業後に働き始めた際には励まし合い、様々な情報の交換を頻繁に行うことになる。

他学科、他のフィルムスクールとの連携について

 UCLAのTFTは大きくTheater Departmentと、FTVDM (Film, TV, Digital Media) の二つに分かれていて、FTVDM はProduction/Directing、Producers Program、Screenwriting、Cinematography、Animationの5プログラムで構成されている。Producers Programの学生は、選択必修の科目としてFTVDMの他プログラムで開かれている授業をいくつか取らなくてはならず、必然的に他プログラムの学生達と交流する機会が生まれる。また、同様にProducers Programで開講されている授業を他プログラムの学生達が取る事もあるため、そういった機会の中から方向性や作風が合う学生を見つけ、お互いのプロジェクトに参加したり、フィードバックを与え合ったりする関係が生まれることも多い。またProduction/Directingの学生の製作に参加することで、Theater Departmentも含めた他プログラムの学生と撮影などの機会を通じて出会う事ができる。

 授業外での他プログラムとの交流は基本的には学生の自主性に委ねられており、フィルムスクールとしてオフィシャルに交流の場が提供されることは少ないが、学生達は常に他のプログラムとの交流を持つ事を望んでいる。他学部との交流も、主に授業を通じての事が多く、特にビジネスマネージメント系の授業は、MBAやロースクールの学生にも開かれている事から、そこで様々な専門分野の学生と出会う事が可能であるが、学生の自主的な企画によって、しばしばプログラムや学部を超えたミキサーイベントが開かれ、将来につながる幅広い交友関係を作る事ができる。

 他フィルムスクールとの交流は多いとは言えないが、若いプロデューサーがまず手に入れなければならないのは、開発できるマテリアルであるという理由から、特に脚本科の学生達との交流は授業中に講師によって奨励されている。プログラムには、他フィルムスクールの知り合いがいる者も多いので、彼らがイベントの機会を提供してくれることもあるが、積極的にネットワークを広げ、自らもそういったイベントを企画し、クラスに貢献したい。また、特に多くの製作実習をこなすAFIの学生からは撮影の手伝いを依頼される事も多い。

業界トップクラスのプロが教員を務める

 責任者のDenise Mann、そしてAssociate Dean of Entrepreneurial Programs and Special InitiativesのBarbara Boyleは、いずれも終身教員である。Producers Program設立時の責任者だったHoward Suberはすでに退官しているが、名誉教授として定期的に招聘され、有名な「映画の構造」を教えている。Myrl Schreibmanは起業プログラムの主任であり、Producers ProgramとProduction/Directingでも教えている。Producers ProgramのBen Harris助教授は、学部および大学院でプロデューシングのクラスを受け持ち、UCLA Film & Television Internship ProgramおよびSummer Institutesを統括し、学部でプロデューシングの上級専攻を監督している。

 また通年の教員に加え、業界トップクラスのプロフェッショナルが非常勤として教えている。各分野で業界を牽引する客員教授には、スタジオやネットワークの社長や上級エグゼクティブ、アカデミー賞受賞プロデューサーや興収トップ作品のプロデューサー、製作総指揮者、トップクラスのエージェントや弁護士などが含まれる。

 以下に、Producers Programの主な教員を紹介する。

著名なメンターによる業界への橋渡し

 1年次に、メンターになってもらいたいプロフェッショナルをリストアップして提出する。自分が強く影響を受けた作品のプロデューサーや、卒業後に働きたいスタジオのエグゼクティブなど、メンターを選ぶ基準は様々だが、自分のキャリア形成において役に立つかが一つの重要な基準である。また、メンターとの関係をどのように活用するかは、学生次第だが、定期的にミーティングを重ねたり、メールでアドバイスを仰ぎ、卒業制作のプロジェクトや各自が取り組んでいるプロジェクトの助言をもらったりすることができる。

 選定については、入学後早い段階から、卒業後に自分はどのような組織の中で、どのようなプロジェクトに関わり、どういった仕事をしたいのかを考え、そして同様のキャリアを実現させているロールモデルを探しておく事が重要である。名前をリストアップした後は、各自様々な情報ソースを使って、そのメンター候補のコンタクト情報を手に入れ、それをリスト化して提出する。

 これまでにメンターを務めた人物にはGail Berman、Colin Callender、Stuart Cornfeld、Donald De Line、Ted Field、Wendy Finerman、Warren Littlefield、Michael London、Richard Sakai、Matt Weiner、Laura Ziskinなどがいる。