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National Film and Television School

イギリス国立のフィルムスクール

 National Film School(開校当初の校名)は1971年に、イギリスの映画界のために人材を教育し、訓練する機関を設立しようとする業界と政府による多大な努力の集大成として開校した。25名の一期生がスタジオの門をくぐった。その中には、Mike Radford(『ベニスの商人』、『イル・ポスティーノ』)、Bill Forsyth(『ローカル・ヒーロー)、Ben Lewin(『アリー my Love』)といった監督たち、ドキュメンタリーのパイオニアのNick Broomfield(『Aileen: Portrait of a Serial Killer』)、および視覚効果の専門家である Dennis Lowe(『コールド・マウンテン』、『イングリッシュ・ペイシェント』)らがいた。

 NFTSには現在、全日制学生220名、さらに脚本作成コースに24名ほどの定時制学生、短期コースに年間約1000名が登録している。プロの企業に匹敵する独自の映画およびテレビスタジオ、それにポストプロダクション設備を備えたイギリス唯一の映画学校であり、学生コミュニティがコースの中で映画を年間150本以上製作する。それらの作品は他のどのイギリスの映画学校で生まれる作品とも異なり、90パーセント以上が実践的なものである。

業界との連携

 現在、当校はBBC Filmsが後援する短編映画を製作する機会を利用してNFTS卒業生が売り込みをかける共同開発契約を同社と締結している。ドキュメンタリーにおいては、卒業生はBBC Factualで上級委員とワークショップを行うことができ、Bertha Foundation Documentaries for Changeが後援するActivist Documentary長編映画を製作する機会を得ることができる。

 他のスキームには、Vertigo Filmsと長編映画を製作したり、Armani、ToshibaやFordなど広範な大手企業のためのプロモーション作品や、Random HouseのためにBooktrailersを製作する機会が含まれている。また、学生がKodak/NAHEMI Student Commercial Competition向けにコマーシャルを製作することと、最近では、学生による作品が国内コンクールで勝てるようにFilm4 とFright Fest's Short Cuts to Hell向けに3分間のホラー映画の製作を支援している。

 スキームは毎年更新され、年ごとに異なるため、NFTSは学生の在学中にこのすべて、またはいずれかの機会があることは保証できない。

 NFTSはトップクラスの実務家たちが自分の仕事を語り、特定分野を深く知ることのできるSpecialist Industry Days(専門業種日)をChannel 4で開催する。これにはBen Wheatley やHammer FilmsのトップレベルのスタッフがスピーカーとなるHorror Day、『Game of Thrones』や『Doctor Who』の製作チームからのスピーカーが登壇するFantasy Day、The Streets、The Prodigy、Biffy Clyro、Goldfrapp、Coldplayなど象徴的なビデオ作品の監督やコミッショナーが当壇するMusic Video Days、イギリスのトップコマーシャル監督たちが登壇するCommercials Daysが含まれている。

プロダクション用設備について

 NFTSは元Beaconsfield Film Studios内にあり、現在は最高レベルの映画テレビ業界で使用されているものと同等の新世代のデジタル機器を備えた映画やテレビ用スタジオ、アニメーションやプロダクション・デザイン・スタジオ、編集室、音響ポストプロダクション設備、音楽録音スタジオ、およびダビングシアターで構成されている。大作に使用する大型サウンドステージ(訳注:防音スタジオ)が3つある。テレビスタジオには、DMX照明システム、最新の台座付き軽量カメラ、サウンドギャラリー、映像や照明機器が備え付けられている。

 この活動のすべてを支えるために、当校は大規模な施設や在庫機器を備えており、技術サービススタッフ、専門の電気技師、フルタイムの大道具/セット製作者が学習と製作の両方を支えるために待機している。

 ポストプロダクション設備は多くのプロのポストプロダクション会社が備えているものと同等である。編集には、Avid Media Composer やAdobe Premier(CS6)を使用する。デジタルポストプロダクションには、Nucoda Film Master、AVID Symphony、Filmlight Baselight、Autodesk Flame、DaVinci Resolveなど、複数の最新鋭のデジタルポストプロダクションシステムが揃っている。設備は技術革新のペースに合わせて継続的に更新される。

 音響ポストプロダクション用には、Pro Toolsデジタルトラックレイイングと編集システム、完全装備のDolbyサラウンドサウンドダビングシアター2つに、さらに3つ目の小型ステレオシアターがある。作曲家たちには、専用の電子キーボードおよび、Logic ProXやSibelius Scorewriting ソフトウェア、サンプラーソフトウェア、豊富なオーケストラライブラリなどの電子化されたサンプリングシステムが割り当てられる。作曲室は8室、音楽録音スタジオは1室ある。

 設備の整った、インタラクティブなデザインスタジオは、2D / 3DコンピュータグラフィックシステムとA4、A3およびAOのカラープリンタ/プロッターを使用している。アニメーションは、Dragonframeストップモーションソフトウェアを実行中のコンピュータに接続されたデジタルアニメーションカメラ16台を活用して製作できる。画像編集と創作用のソフトウェアシステムには、Autodesk Creative SuiteとAdobe Creative Suiteが含まれる。

 当校が所有するフィルムおよびデジタル・ビデオカメラは、Arri Alexa、Arri SRIII(S16mm)、Aaton XTR Prod(S16mm)、Aaton 35mm、Black Magic Pocket、AVCHDなどである。撮影機材の在庫の多さと幅広い照明設備により、撮影監督の創造性がどんな状況でも最大限に発揮できる。

 ゲームコース向けには、2つのラボがあり、このラボでは、学生一人ひとりにゲーム開発用コンピュータ、HD投影機、携帯端末用のAndroidやIOSを含め、最新のゲーム機すべてが提供される。

 映画館および試写室は35ミリ、DCP、HDのテープ形式、AVCHDカード、DVD、Blue-Ray、およびサーバー上のメディアファイルを上映することができ、ラッシュや作業中の作品上映のためだけでなく、カリキュラムやその他の上映にも使用される。Christie Digital Systemsのおかげで、NFTSはDCI準拠のデジタル・シネマ・プロジェクターとDCPサーバーを有する。デジタル領域での製作とポストプロダクションの実践にすでに慣れた学生は、今や作品のラッシュや最終段階のオンラインマスターを新たなリアリズムで見ることができる。

 NFTSにおける代表的なMAは以下の2つである。