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[コース] Film & Television Production|USC School of Cinematic Arts

基本情報

所在地 アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス
URL http://cinema.usc.edu/degrees/graduate/production/index.cfm
修業期間 3年
定員 TBC
出願締切

秋入学 11月15日

春入学 8月1日

結果発表 3月1日までに発表
出願に
必要な書類
  • 成績証明書
  • TOEFLスコア(iBT100点以上)またはIELTSスコア(バンドスコア7.0以上)
  • 推薦状(3通)
  • パーソナルステートメント
  • ライティングサンプル
  • ヴィジュアルサンプル
  • クリエイティブレジュメ
出願費用 TBC
授業料および
諸経費の目安
1年間約33,500ドル

1年目は広く映画制作の素地を養う

 1年目のゴールは主に「ロサンゼルスでの映画制作の下地を身につける」、そして「自分の適正を判断する」である。数多くの映画制作者を輩出する事で知られるSCAであるが、似た評判を持つAFIとの違いの一つは、入学者のバックグラウンドがバラエティに飛んでいる点である。映画制作の現場経験が入学の条件であるAFIと違い、USC入学者の中には、それまでプロとしての制作経験を持たないアマチュアも少なくない。もちろん入学アプリケーションとして短編映画を提出する必要があるので、制作経験が皆無というわけではないが、それらは素人レベルと言って差し支えない程度である。SCAの一年目は、私を含めた現場素人が、ある程度高度な映画教育を受けられるようになるための下地作りであり、ある意味ではイニシエーションと言える。

 1年目は、短編映画製作をするProduction I(CTPR 507)、Production II(CTPR 508)の2クラスに加えて脚本制作を中心に据えた505、529の受講が義務付けられている。一年目のクラスであるこれらはあくまでベーシックレベルだが、ロサンゼルスで映画制作の経験の無い者にとっては、容易いクラスとは言い難い。この一年では、映画制作のあらゆる面を経験する。たとえ入学当初から特定の専門分野が決まっていても、それに特化した教育を受けるわけではないのである。

 主な目的は二つあり、一つは、映画制作がコラボレーションである以上、自分の精通している分野に限らず、他分野の知識も要求されるからである。監督は言うまでも無いが、例えば撮影にしても、編集後にカラーコレクションをする際のワークフローに精通していなくてはならない。ハリウッドの現場で職を得る為には、映画制作に関する多角的な知識が必要だ、というSCAの理念を反映したプログラムなのである。

 もう一つは、2年目以降専門的に学習するtrackを決める為に、自分の適正を把握する必要があるからである。入学時、生徒のほとんどは監督、脚本志望である。しかし、プロフェッショナルな現場で働いた経験のない生徒達は、そもそも自分が監督として適正があるかさえ知らないのが現状である。USCの一年目は、このような生徒達が実践的な映画製作を通じて、映画制作のどの分野に最も興味をもっているのかを把握していくという機能を持っているのである。

2年目以降は専門知識を学ぶ

 あらゆる立場を一通り経験した生徒達は、1年目の終わりに自分が今後進んで行くtrackを決め、2年目は、それぞれの分野のより専門的な知識を学んでいく。それぞれの専門分野にはIntermediateとAdvancedの二クラスがある。先ほど、自身のTrackを決めなくてはいけないと書いたが、ほとんどの生徒が2 track以上のクラスを受講している。一つだけ絞るなんてできません!というのが生徒の本音である。

 また、2年目以降はそれら専門分野以外にも様々なクラスの受講が可能であり、多様化して行く映画業界で、自分のスキルを磨いていく下準備をしていく。Robert Zemeckisが多額の寄付をしたゼメキスセンターでのグリーンスクリーンを使用した撮影のクラスや、SFやファンタジー映画における世界観の構築を学ぶクラスなど、その内容は多岐に渡る。これらは学部をまたいだクラスの受講となるので、特別なプロセスを経る必要があるが、多くの学部を抱えるSCAにいるからこそこのような多様なクラスの受講が可能なのであり、この多様性はSCAの強みである。

 そして3年目は、この二年間で得た知識、経験、スキルをもとに、卒業後業界でサバイブしていくための準備期間となる。卒業制作をする人もあれば、制作会社へのインターンをする人もあり、各々の方法で卒業後の進路を固めていく。

Student Assistantのアルバイト

 SCAでは、ほぼ全クラスにStudent Assistantと呼ばれる学生がアシスタントとして付き、特に留学生にとっては学費及び生活費を稼ぎつつ、教授陣と密にコミュニケーションをとることで学ぶ機会である。内容はクラスによるが、課題やスケジュールなどの伝達、履修登録、学生からの疑問への対応、教授のリクエストへの対応などが主なものである。

 SCAでの仕事はどれも働く期間によるが9ドル?13ドル程度の時間給に加え、仕事の内容によって各セメスターに1000?5000ドルのstipend(固定給)がある場合がある。クラスはプロデューシングからサウンドまで多様にあるため、 Student Assistantの業務も固定給も様々だが、編集やサウンドなどの技術系の方が固定給は大きい。学生は最大週20時間しか働くことができない。

 Intermediate Production (CTPR 310)やProduction II (CTPR 508)といったインテンシブなプロダクションクラスのStudent Assistantは仕事量が比較的多く、が拘束時間が長い。Production III (CTPR 546)やProduction III (CTPR 547)といったハイレベルなクラスも同様であるが、より大きなプロジェクトのため、その責任と共にstipendはより大きなものになっている。

フィルムスクール内施設でアルバイト

 SCA地下階にある ポストプロダクション施設には、フロントデスクとヘルプデスクと呼ばれる学生が働いている。フロントデスクは編集用パソコン、編集用、サウンド編集用スイート、ミックスルームなどの学生の行き来を管理し、ヘルプデスクは学生からのテクニカル及びハードウェア・トラブルなどの対応のため待機する。この他にも、Creative Techと呼ばれるデジタル機器管理、 Operationと呼ばれる施設管理、またカメラ、照明、サウンドといった機材管理の仕事もある。これらはシフト制であり、時間の融通がきくこともポイントである。