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イベントレポート:日本の配給と興行、その数字 & 日本との共同製作
概説
 作家性の強い作品を中心に製作・配給を行ってきたビターズ・エンドの設立者である定井勇二氏と、オフィス北野のプロデューサーである市山尚三氏が、それぞれ講演した。
内容

 公益財団法人ユニジャパンは2011年1月7日~10日の4日間にわたり、京都ロイヤルホテル&スパにて、ヨーロッパの映画プロデューサー団体Ateliers du Cinema Europeenとカナダの公的映像団体Telefilm Canadaと共同で「日欧加コプロダクション・ラボ in 京都」を開催した。

 日本・ヨーロッパ・カナダの映画プロデューサーを招いたこのイベントは、1対1のミーティングや企画のプレゼンテーション、セミナー、パネルディスカッションを通して、日欧加のプロデューサー同士のネットワークを深め、国際共同製作のより良い環境作りを目的としたものだ。

 9日には、作家性の強い作品を中心に製作・配給を行ってきたビターズ・エンドの設立者である定井勇二氏と、オフィス北野のプロデューサーである市山尚三氏が、それぞれ講演した。

 定井氏は「日本の配給と興行、その数字」をテーマに、外国映画の配給におけるミニマムギャランティについて説明。日本の興行にとって重要なP&A(Print & Advertising)費についても取り上げ、アートフィルムにかけるP&A費が約2000万円だった2~3年前と比べて、現在は1,300万円程度に落ち着いていると述べた。さらに、具体例としていくつかの作品を取り上げながら、実際のP&A費の数字も紹介した。

 市山氏は「日本との共同製作」をテーマに講演し、松竹のプロデューサー時代に知り合った台湾のホウ・シャオシェン監督の企画を自社に提案したことがきっかけで、共同製作に行き着いたことを語った。また現在、オフィス北野では、中国のジャ・ジャンクー監督など、ある程度決まった監督をプロデュースしているが、同じ監督をプロデュースし続けるメリットについて言及。一度でも有名な映画祭で賞を獲れば、これまで見向きもされなかった過去の作品も注目され、新しい地域で作品が売れたり、DVD化されることがあるためと説明した。

基本情報
事業名
日欧加コプロダクション・ラボ in 京都
会場
京都ロイヤルホテル&スパ 2F「麗峰」(京都府京都市中京区)
開催日
2011/1/9(日) 14:00 - 15:30、15:45 - 17:15
主催
経済産業省/公益財団法人ユニジャパン/Ateliers du Cinema Europeen/Telefilm Canada